【北京五輪 2022】7つの新種目を徹底解説!

【北京五輪 2022】7つの新種目を徹底解説!

昨年の夏に行われた東京五輪 2020では、新種目のスケートボードやスポーツクライミングがメダルラッシュで非常に盛り上がりましたね!現在熱戦が繰り広げられている北京五輪でも、スキージャンプ混合団体など7つの新種目が追加され、注目を集めています。そこで今回は、その7種目を徹底解説していきます!

新種目はこの7種目!

  • スキージャンプ 混合団体
  • ボブスレー女子 1人乗り
  • フリースタイルスキー男子 ビッグエア
  • フリースタイルスキー女子 ビッグエア
  • フリースタイルスキーエアリアル 混合団体
  • スノーボードクロス 混合団体
  • スピードスケートショートトラック 混合リレー

上記の通り、4つが混合種目となっています。これにより、女子の参加率が史上最高の約45%に上がる見通しで、新種目はジェンダー・イコーリティー(平等)を推進するIOCの意向に沿ったラインアップとなっていることが伺えます。

各種目の注目ポイントは?

1.スキージャンプ 混合団体(2月7日 予選、決勝)

新種目でメダルが期待されているのが、スキージャンプ混合団体です!男女2名がエントリーし、女子-男子-女子-男子の順で1回ずつジャンプし、飛型点と飛距離点などの合計で上位8チームに入れば2回目に進み、計8回の飛躍の合計点で争います。

出場選手としては、男子のエース小林陵侑選手や女子のエース高梨沙羅選手が予想されていますね。五輪前の混合団体では、両エース不在ながら5位に入っており、チーム状況も良い状態で来ています!1人がジャンプを行うごとに順位も入れ替わることも予想されるので、目が離せません!

2.ボブスレー 女子1人乗り(2月13日 1・2回戦、2月14日 3回戦・決勝)

ボブスレーは前方にハンドル、後方にブレーキがついた流線型の鋼鉄製そりを使って氷上のコースを滑る競技です。時速100キロを超えるため「氷上のF1」とも呼ばれ、そのスピード感が見どころの一つです!日本人はあまり世界大会に出場しておらず、北京五輪にも参加者はいません。

3.フリースタイルスキー 男女ビッグエア(2月13日 予選、2月14日 決勝)

フリースタイルスキーは、1960年にアメリカで生まれた種目で技の独創性や難易度、精度を競います。ビッグエアは大きなキッカー(ジャンプ台)から飛び出し、「エア」と呼ばれる空中技の技術、高さ、着地の精度を争う採点競技です。スノーボードを含め、世界最高峰の賞金大会「Xゲームズ」では高い人気を誇り、Xゲームズなら耳にしたことがある!という方もいるのではないでしょうか。仮設でも、キッカーを設置できれば都市部でも開催できるため、2021年12月に東京ドームで大会が計画されていました(新型コロナウイルスの影響により中止)。

スキーのビッグエアの日本勢は女子の近藤心音選手が第一人者ですが、直近では世界選手権や今季のW杯では決勝に進めず、苦戦が続いています。北京五輪ではなんとか決勝進出、上位入賞を果たしてほしいですね!

4.フリースタイルスキーエアリアル 混合団体(2月10日 予選・決勝)

フリースタイルスキーエアリアルは、急角度のジャンプ台から飛び上がり、宙返りして空中での演技を競う採点競技です。テークオフ(踏み切り)の姿勢やエアの軌道、高さ、着地の正確さや質、難易度を5人の審判が採点します。上位選手は転倒のリスクを恐れず、いかに大技を決めるかがメダルの色を分けるため、注目ポイントと言えます!体操競技と同様に姿勢の良さが重視され、トップ選手は「伸身3回転4回ひねり」などの大技を持っていますので、ダイナミックな試技が期待されます!

エアリアル混合団体は男女1人以上による1チーム3人ずつで構成され、合計得点で争うため、男子2人、女子1人の編成で臨むチームが大半です。今大会の注目は開催国の中国です。直近の2大会で連勝。本国開催の晴れ舞台では、エアリアル混合団体の金メダルが有力視されています。なお、エアリアルには日本人選手のエントリーはありません。

5.スノーボードクロス 混合団体(2月12日 準々決勝〜決勝)

スノーボードクロスは、カーブや起伏に富んだコースを複数が滑り、着順を争います。選手同士の接触はつきもので、ジャンプ台から着地する際には転倒も多いため最後まで目が離せません。別名「雪上の格闘技」とも呼ばれる冬季五輪でも有数の激しい競技です。

スノーボードクロス混合団体は、各チームが男女2人でペアを組み、最大16チームが出場します。1回戦から勝ち抜き方式で行われ、上位2チームが次のステージに進出。第1走者は男子が務め、女子は同じチームの男子がゴールした瞬間にスタートを切ります。決勝は各チームの男女が同時にスタートし、先に2人がゴールした方が勝利、同着の場合は同順位となるというルールです。残念ながら、日本代表の参加はありません。

6.スピードスケートショートトラック混合リレー(2月5日 準々決勝〜決勝)

スピードスケートショートトラック混合リレーは、1チームが男女2人ずつで構成され、エントリーできるのは男女計6人まで。最大12チームが出場します。室内リンクのトラックを計18周、2000メートルの着順を競います。滑走は女子-女子-男子-男子の順で1人2度ずつ滑ります。1000分の1秒差の大接戦で勝負が決まることもあり、日本が五輪の表彰台に近づくにはミスを抑えることが必要になってきます。レース中は盛んに順位が入れ替わり、激しいコース争いで接触や転倒が起こることもあるので、いっときも目を離すことができません!

出場選手は発表されていませんが、筆者の予想では男子は前回の平昌五輪にも出場した吉永一貴選手と、19歳の宮田将吾選手が出場。女子は平昌五輪と2大会連続出場の菊池純礼選手と12月の全日本選手権で優勝し、代表の切符を掴んだ神長汐音選手が出場するのではないかと予想しています!

まとめ

いかがでしたか。男女混合種目が増え、見どころも多くなっている北京五輪。しっかりと日程を確認して、気づいたら終わっていたなんてことがないようにしたいですね。日本人選手が出ない種目も北京五輪を機に日本国内でも裾野が広がり、競技人口が増えるといいですよね!