どの大奥が好き?ドラマ歴代シリーズの主演女優を振り返ってみた

どの大奥が好き?ドラマ歴代シリーズの主演女優を振り返ってみた

昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では小池栄子さん演じる北条政子が、今年の大河ドラマ『どうする家康』では松嶋菜々子さん演じる於大の方がそれぞれ強い女性として描かれていますよね。

そして、強い女性といえばフジレテビ系列で放送された『大奥』シリーズで描かれる女性たちではないでしょうか。大奥 ドラマ 歴代を振り返ると非常に凛とした強さのある女優さんが演じているようです。

そこで今回はそんな大奥のドラマで主演を演じた女優を振り返っていきます。

大奥とは?

そもそも大奥とは江戸時代、江戸城内にあった区画のことです。将軍以外の男性は立ち入りが禁じられたエリアに千人もの女性が、将軍家のために働いていたそうです。

大奥 ドラマ 歴代シリーズとは

『大奥』シリーズとはそんな大奥で暮らす女性たちの愛憎渦巻く物語を描き、フジテレビ系列で放送されたドラマです。怒涛の展開、激しい女性同士の争い、豪華絢爛の衣装やセットに加え、豪華キャストの高い演技力も話題となり、放送される度に高い視聴率を記録した人気シリーズとして知られています。

1968年には主に家光から慶喜までの時代、そして1983年には家康が将軍となり大奥が誕生したころから、最後の将軍・慶喜までの時代が描かれています。

2003年から始まった新シリーズは、江戸時代の一部分や世代を1クール+スペシャルドラマ、または単発のスペシャルドラマで描いています。

大奥 ドラマ 歴代シリーズ 主演一覧

ここからはドラマ『大奥』シリーズで歴代主演を務めた女優さんをまとめていきます。

『大奥』(1968年〜1969年)

徳川第3代将軍・家光から第15代将軍・慶喜の時代を全52話に渡り描き、放送されました。実際の年数としてはかなり長期となり、その時代の将軍ごとに主演が変わっています。

  • 春日局

3代将軍・家光の乳母で、大奥にて圧倒的な権力を持つ春日局を三益愛子さんが演じました。

  • 和宮親子内親王

仁孝天皇の第8皇女・孝明天皇の妹で、14代将軍・家茂の正室となった和宮親子内親王を演歌歌手美空ひばりさんが演じました。

  • 一条美賀子

15代将軍・慶喜の正室であり、時代に翻弄され、波乱の人生を過ごした一条美賀子を谷口香さんが演じました。

『大奥』(1983年〜1984年)

初代将軍・家康から第15代将軍・慶喜までの時代を全51話に渡り描き、放送されました。

このシリーズも話の中心となったのが春日局です。渡辺美佐子さんが演じました。

『大奥』(2003年)

第13代将軍・徳川家定の時代から、明治時代の幕開けまでを描きました。連続ドラマとしては12話、その後スペシャルドラマとして『大奥スペシャル~幕末の女たち~』にて幕末の激動の様子が描かれました。

主演は菅野美穂さん。13代将軍・家定の正室、天璋院篤子(敬子)を演じました。元々薩摩藩士の娘であったが正室となり、大奥総取締役の瀧山(演:浅野ゆう子さん)との対立が描かれました。

『大奥 第一章』(2004年)

第2代将軍・徳川秀忠から、第3代将軍・家光までの時代を全11話で描きました。江戸幕府が安定し、磐石となっていく過程を大奥からの視点で描いています。連続ドラマ終了後、『大奥~第一章~スペシャル』が放送されました。

主演は松下由樹さん。3代将軍・家光の乳母で絶対的な権力を握った春日局を演じます。その春日局と激しい対立を見せたのが2代将軍・秀忠の正室、お江与です。この対立を非常に華やかなセット、豪華なキャストで描きました。

連続ドラマ終了後のスペシャルドラマでは春日局が死去した後の時代が描かれました。

『大奥~華の乱~』(2005年)

第5代将軍・徳川綱吉の時代を10話に渡って描きました。権力を含めたドロドロとした人間関係を、豪華出演者で描きます。

主演は内山理名さん。綱吉の側室である安子を演じます。小池栄子さん演じる同じく側室のお伝、高岡咲さん演じる大奥総取締役の右衛門佐、藤原紀香さん演じる綱吉の正室、信子がドロドロの人間関係を表現しました。

連続ドラマ放送後のスペシャルドラマ『大奥~華の乱スペシャル~』では綱吉が将軍になるまでが描かれました。

『大奥スペシャル~もうひとつの物語~』(2006年)

第6代将軍・徳川家宣の時代を1話完結のスペシャルドラマで描きました。幼い武家出身のおまん(ゆき)を深田恭子さんが演じました。それまでは将軍の正室、側室の権力争いが描かれていましたが、それまでとは異なる視点から大奥を描いています。

『大奥』(2016年)

第11代将軍・徳川家斉の壮年期(第一部)・青年期(第二部)の二部構成で描きました。

主演は沢尻エリカさん。第一部では自身の復讐を果たすために大奥入りをするお美代と、第二部では心優しい梅、それぞれ性格がまったく異なる人物を演じ分けました。

『大奥~最終章~』(2019年)

第8代将軍・徳川吉宗の時代をそれまでの集大成のようなスケールで描きました。

主演は木村文乃さん。吉宗の側室で、周囲の嫌がらせにあう久免を演じました。

最後に

今回はフジテレビ系列で放送された『大奥』シリーズを主演女優と一緒に紹介してきました。

独特な世界「大奥」の中での人間模様を豪華キャストとセットで描いており、様々な視点から江戸幕府の内情を知る機会となりますよね。今回取り上げたフジテレビ系列の『大奥』シリーズは完結しましたが、NHKなどではまだまだ大奥を取り上げた作品が放送されるでしょうからまた機会があればNHKで放送されたお多くについてまとめていきたいと思います。