オンラインカジノや仮想通貨、銀行の口座開設などで「KYC」という言葉を目にしたことはありませんか。KYCはサービスを安全に利用するために欠かせない本人確認の仕組みですが、近年は仕組みそのものだけでなく、オンラインカジノの中でも本人確認不要カジノの概要が話題になることが増えています。この記事では、まずKYCとして行われる本人確認の基本的な知識を、わかりやすく解説していきたいと思います。
KYCとは?
KYCとはKNOW YOUR CUSTOMERの略で顧客の本人確認を指します。サイトによりKYCや本人確認、アカウント認証等、呼び方は異なりますが一般的には身分証などの証明書類を提示する事でKYCの手続きが行われます。
KYCの目的は
KYCは、犯罪組織や個人のなりすましでの利用や乗っ取りなどによる悪用を防ぐ目的で行われます。KYCを行う事によりサイト側は犯罪の被害となるリスクを減らし、利用者側はハッキングや個人情報の悪用の被害を避ける事ができます。個人情報はできれば共有したくない、と思っている方も多いは思いますが、安全性の向上のため必要な手続きを行いましょう。
一部、KYC不要のオンラインカジノ等もありますが、基本的にはオンラインカジノアカウントで決済に利用する仮想通貨アカウントを連携する必要があります。既に仮想通貨の取引所での登録時にKYCが行われ、身元が確認されている事からKYCは免除される仕組みとなっています。
KYCの方法
銀行口座の開設やクレジットカード作成等の場面では、対面でKYCが行われることが多いかと思います。しかし現在ではeKYC(electronic Know Your Customer:電子本人確認)と呼ばれ、インターネット上の専用ページで画像のアップロードや、ビデオ通話をする事により手続きが進められる事も多くなっています。
会員登録時や決済時等、利用するサイトや利用状況に応じて必要となるタイミングは異なりますので、利用するサイトで事前にKYCの方法やタイミングを確認しておきましょう。
また、一度書類が承認され本人確認完了となった場合でも、利用状況により追加の書類の提出を求められることがありますので、依頼があった場合は必要書類を提出しましょう。
eKYCには何が必要か
eKYCに必要なものも利用するサイトにより異なります。書類の提出が必要となった場合は利用するサイトにて詳細の案内がありますので、案内に従って必要な書類を提出しましょう。以下一般的なKYCで提出を要求される画像の例です。
| 書類の種類 | 例 |
| 身分証 | 免許証、マイナンバーカード、パスポート等の画像等 |
| 住所証明書類 | 直近で発行されている公共料金の請求書、住民票、銀行やクレジットカード会社、公共機関発行の書類の画像等 |
| クレジットカード | カード本体両面の画像、カード情報が表示されているサイトやアプリのスクリーンショット等 |
| 銀行口座情報が記載された書類 | 通帳、キャッシュカードの画像、銀行口座情報が表示されているスクリーンショット等 |
| 自撮り | 自身の顔全体が確認できる画像、身分証やその他書類を顔の横に添えて撮影した画像等 |
eKYCで画像を提出する際の注意点
画像を何度も提出したのになかなか承認されない、という話はよく聞きます。対象書類の種類や承認基準もサイトにより異なり、承認不可となってしまう理由は様々です。
以下の条件を確認しておく事で承認が拒否されてしまう可能性をある程度下げる事ができますので、事前に確認後、書類の提出を行いましょう。
- 対象書類を提出しているか
- 影やぼやけ、ブレ等がなく明瞭か
- 有効期限は失効していないか
- 書類の四隅や自身の顔が画像内に収まっているか
まとめ
KYCは利用者、運営者の双方の安全確保のために必要な手続きです。現在はネットで簡単にできるようになりました。それでも承認不可になることも多く面倒に感じてしまう人も多いでしょう。秋元康さんのように高収入でないとしても、自身の情報を公開し、安心してサイトを利用する為にも書類の提出はしっかりと行いましょう。







